スイスフランショックと日本の為替介入 2020/1/22

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スイスフランとドル円の為替介入のはなし

2020年01月22日 スイス・フランは一時急落。市場では「スイス中銀によるスイス・フラン売り介入の可能性」との噂が出回る。

今回は、スイスフランショックと日本の為替介入のはなしです。

スイスと日本はともに輸出国であり、円高よりも円安を好む国です。

スイス国立銀行は、2011年9月6日、欧州債務危機に端を発するスイス・フラン高(だか)対策として、対ユーロ為替レートについて、1ユーロ=1.20スイス・フランを上限とし、これを超えてスイス・フランが上昇した場合は無制限に介入すると宣言しました。

それ以後、1.20スイス・フランを境に相場はほほ張り付いて推移していました。

ところが、2015年1月15日、スイス国立銀行は突如、為替レート無制限介入策を中止すると発表しました。その直後、ロンドン為替市場では、1ユーロ=0.9フランを割り込むところまでスイス・フランは急騰しました。

これをスイスフランショックと呼びます。私の相場経験では突出した最大の変動幅でした。

現在の価格は、1.07スイス・フランの後半であり、スイスフランショック最初の戻り高値、及び2017年4月23日の仏(フランス)マクロン大統領選挙時に窓を明けて上昇した位置まで下落しています。つまり、相場の節目の位置に居るということになります。

これに対して、現在のドル円価格も仏マクロン大統領選挙時の価格と同等レートに位置しています。相場の周期という視点からみれば、意味のある価格の位置にいると言えます。

さて、日本の為替介入のはなしに進めます。

案外だと思いますが、日本では以前にはかなりの金額の介入が実施されてきました。2003 年には約 15兆円の介入が実施されていたようです。

そして、2004年3月以降、日本で為替介入は一件も実施されていませんでしたが、

2010年になって、「円高を止めろ」という財界首脳などの声を受けて、民主党政府は円を売ってドルを買う為替介入を9月15日に実施しました。

82円80銭台まで進行した円高に対して、6年半振りとなる為替介入を実施しました。午前10時半に加え、正午にも実施され、午後1時半の時点で円は85円の円安を付けました。この為替介入を受けて日経平均株価も前日の終値対比200円以上の上昇をしました。当日には成果を上げた訳です。

しかしながら、スイス・フランと違い通貨量の多い日本円は、政府が1年以上にわたって、いくら介入しても、時間がたてば元の木阿弥という結果が続きました。

実は、巨大化した為替市場に政府が介入してもほとんど効果がないというのが、もはや「世界の常識」になっているにもかかわらず、民主党政府は資金を投入した訳です。

民主党政府の介入が終わって、しばらくしてドル円は円安に向かいました。

そして、その後現在まで、日本で為替介入は行われていません。

今回は、スイスフランとドル円の為替介入のはなしでした。

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