日本のクジラとアメリカの隠れQE 2020/02/07 GPIF運用資産

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鉄板理論とジム・ロジャーズ

2020年2月7日 15:43 

GPIF、運用資産が過去最高の169兆円-株高と円安、としたブルームバーグの記事です。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2019年12月末時点の運用資産額は、168兆9897億円となった。米中の通商協議が最低限の合意に達するとの期待を背景とした世界的な株高と円安などが寄与し、18年9月末以来の過去最高を更新した。

GPIFは来年度からの中期計画に向けて基本ポートフォリオの見直しを進めている。

今回は、金融市場を大きく動かす力がある代表のクジラ、すなわちGPIFの話からです。

You Tube リンク https://youtu.be/5pNblnWbMoU

2019年において、日本株の約6%強をGPIFが保有しているそうです。そして、もう1頭の日銀が日本株の約5%弱を保有していると言われています。2頭だけで日本株の11%を保有しているのです。

そんな状況を、2019年度第3四半期運用状況としてTwitterに載せていますので、興味のある方は参考にして下さい。

また、2018年に日本株をすべて売ったジム・ロジャーズが、今年になってこう言っているらしい。

あのときは、日本に関連する資産を買うことは二度とないと思っていた。しかし、私に、もう一度、日本株を買ってみようという気持ちにさせたのは、長らく続く金融緩和策でお金は株式市場に向かい、上昇を続けるアメリカ株につられる形で、日本株は当面上昇を続けると考えられるからだ。

現在GPIFの基本ポートフォリオは2014年10月31日に見直しされ、国内株式の基本構成比は25%となっており、おそらく構成比の満額に近い数字で推移しているハズです。

来年度も株価を維持しようと考える政府は、国内株式の基本構成比を増やす可能性もあります。

2020年01月30日のFOMCとQEでお伝えしたように、

米連邦準備理事会(FRB)の金融調節を担うニューヨーク連銀は

国債などを担保に資金を供給するレポオペを少なくとも2月中旬まで継続すると表明している。昨年10月に始めた月600億ドルの財務省短期証券(Tビル)買い入れは今後も継続するとしています。

NYダウとナスダックの週足をみても、アメリカ株と隠れQEの関係性は顕著に符合しています。

それに対して、日本株は直接、株を買っている割には、クジラのお腹がパンパンなのか、アメリカ株と比較すると上昇幅は少ないのが現状です。より多くの資金がアメリカ株に集まっているのは間違いありません。

世界的に有名な投資家である、ジム・ロジャーズが、昨年からの発言を撤回して、もう一度、日本株を買ってみようという気持ちにさせたのも、少しは、うなづけます。

もう一度、ジム・ロジャーズを引用します。

短期的にみれば、だぶついたお金が日米の株式市場に流れる可能性は高く、トランプ大統領が再選を目指して、金融緩和と景気刺激策を講じる限り、米国株高に連動し、日本株も上昇基調を維持するだろう。もちろん、今回も、日本株を長期的に保有するつもりはない。

変わって、2020年02月11日から12日にかけてのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言の発言です。

「見通しへのリスクは残っている」

「新型コロナウイルスの感染拡大による影響を注意深く監視」

としながらも、

「重大な判断の見直しがなければ政策が適切である可能性が高い」

「米経済は非常に良い状態にある」

「米金融当局は少なくとも4月までレポオペを継続する」

と、現状の政策を正当化し、維持するとしました。そして、

「景気拡大に不安定や持続不能を示唆するものはない」

と、ジム・ロジャーも出している、鉄板ともいうべき論理で現状の相場は成り立っています。

また、その間に、トランプ大統領は、「史上最高の米国経済」「株式市場、史上最高値。おめでとう」「賢くお金を使おう」などと発言しています。

今回は、日本のクジラとアメリカの隠れQE、そしてジム・ロジャーズの鉄板話(てっぱんばなし)から我々は何を学ぶのか、今後どの様に我々は相場と対峙するのか、という話でした。

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