米国債とドル円の逆相関 2020/02/22

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米30年債利回り過去最低

2020年2月22日 6:02 ブルームバーグの記事です。

米30年債利回りが過去最低、米企業活動の縮小示す指数やウイルス懸念

21日の米国債市場で30年債利回りが過去最低に達した。米企業活動の縮小を示す経済指標が発表されたことで、新型コロナウイルスの世界経済への影響に関する不安が増幅された。

今回は、米国債とドル円の逆相関という話です。

You Tube リンク https://youtu.be/9E7Iw7JyCxE

重要なポイントが詰まっていますので、もう少し、記事を続けます。

30年債利回りは一時8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.8843%。2月のIHSマークイット米総合購買担当者指数(PMI)速報値で、米企業活動が2013年以降初めて縮小したことが示された後、昨年8月に付けたこれまでの最低水準を割り込んだ。10年債利回りは一時1.44%を割り込み、同年9月以来の低水準となった。

市場では米利下げ観測も高まった。フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場は年内に0.5ポイントかそれ以上の利下げがあることを一時織り込んだ。

という記事です。

第一のポイントは、米国債市場で30年債利回りが過去最低を記録したということです。

昨年の8・9月と言えば、景気後退(リセッション)の予兆とされる、3カ月物米財務省短期証券(Tビル)と10年国債の利回りの逆転(逆イールド)が発生し、株式の調整があった頃です。

第二のポイントは、米国において、2月のIHSマークイット総合PMIが3.7ポイント低下し、49.6になったと言うことです。米企業活動の指標が2013年以降で、初めて50ポイントを割り込みました。

今回の指標は、英国の金融情報・調査会社のIHSマークイットが独自にまとめたPMIの指標です。国の機関ではありませんので、次回の2020年2月28日23:45 アメリカ・シカゴ購買部協会景気指数(PMI)に注目が集まることになります。

次のポイントは、フェデラル・ファンドです。

フェデラル・ファンドとは、米国の民間銀行が連邦準備銀行に預託をしている無利子の準備金です。つまり、市中銀行が連邦準備銀行に預託を義務づけられている準備預金は無利子であるから、フェデラル・ファンドの金利はゼロなのです。

世間でフェデラル・ファンド金利と呼ばれているものは、各市中銀行がフェデラル・ファンドの預託金額を維持するために資金を調達する短期金融市場の金利を指します。

連邦準備銀行は公開市場操作によってフェデラル・ファンド金利をFRBの決定した政策金利に誘導します。

そこで、第三のポイントは、年内に0.5ポイントかそれ以上の、政策金利の利下げがあることを示唆したと言うことです。

参考までに、日本において、フェデラル・ファンド金利に近いものは、「無担保コールレート翌日物」でした。金利は様々な指標に基づく契約(計算)によって成り立ちます。加えて、政策金利がマイナスとなった日本は、別の誘導目標を設定しなければなりません。

長くなりますので、ここでは省略して、米国債とドル円の話に移ります。

米国債10年利回りドル円の1時間足チャートを表示し、1時間足トレンドに色を付けました。米国債10年利回りは下向きの流れであり、ドル円は上向きの流れになっています。

これまでであれば、米国債10年利回り低下は円高の要因であり、景気指数の悪化による米国株式の下落も円高の要因でした、総じてリスクオフの状況下では円高だったにも関わらず、円安の流れで推移しています。つまり、これまでの流れから判断すると、両者は逆相関になった訳です。世間では、この現象をことさらに注目しています。

今回は、これまでに無いドル円の動きがあったことによって、先週はざわついた、という話でした。

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